胃内視鏡検査
内視鏡を用いて上部消化管(食道・胃・十二指腸)の内部を観察し、病変の有無をチェックする検査です。
がんが疑われる病変が発見された場合には病理検査を行い、良性・悪性の診断から治療へと移行することが可能です。
直接目視にて確認し、病変を早期発見・早期治療できる有効な検査です。
- 当院の検査は口からカメラのついたチューブを通す経口内視鏡です
検査でわかる疾患
- 胃がん
- 食道がん
- ポリープ
- 胃炎
- 逆流性食道炎
- 胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
苦痛や負担を軽減するために
苦痛や負担を軽減するために
胃内視鏡検査は、苦しい!二度とやりたくない!というイメージをもたれがちです。
当院では、受診者の方々の身体的、精神的な苦痛や負担を最小限にすることに努めて検査を実施しています。
細い直径の内視鏡を使用
当院の内視鏡:直径5㎜(通常経鼻使用の内視鏡)
一般的な内視鏡:直径9㎜
鎮静剤(静脈麻酔)を使用
ご希望の方には喉の局所麻酔に加えて実施いたします(健診での使用には追加費用をいただきません)。
眠ったような状態で検査が終了します(効き目には個人差があります)。
鎮静剤使用の注意事項
- 検査当日は、自動車や自転車は運転できません
- 検査終了後に30分~1時間ほど別室で安静にしていただきます。
- 心臓に負担がかかりますので使用できない場合があります
保険診療による胃内視鏡検査も行っています
- 症状のある方、健康診断で所見を指摘された方は結果をお持ちになり事前に受診をお願いします
- ピロリ菌の除菌治療が終了している方は、1~2年に一度の胃内視鏡検査による経過観察をおすすめします
胃がん予防のためのピロリ菌検査
胃がんは、ピロリ菌による胃の炎症の慢性化(=慢性胃炎)によって発症すると考えられています。
ピロリ菌の感染者全員に胃がんが発生するわけではありませんが、胃がんのリスクは高まります。
ピロリ菌除去は胃がん予防として有効な治療です。まずは発症に関わるピロリ菌の検査がおすすめです。
胃内視鏡検査時に微量の胃粘膜を採取して測定する迅速ウレアーゼ試験を追加することにより、ピロリ菌感染の有無を調べることができます。
ピロリ菌の除菌治療について
ピロリ菌の除菌スケジュール
胃内視鏡検査
ピロリ菌の有無、除菌の必要性を調べます。
服用開始
ピロリ菌陽性の場合、1週間抗菌薬を服用します(この間アルコールは避けます)。
- 服用後3週間胃薬が処方される場合もあります
服用終了
除菌が成功しているか正確に判断するため次の検査まで服用終了から4週間以上の時間をおきます。
- 半年ほど期間があいても問題ありません
尿素呼気検査(除菌効果の判定検査)
- 事前に予約をして朝食を召し上がらずにご来院ください
除菌成功の場合
→ 治療終了です。
- 1~2年に一度の胃内視鏡検査による経過観察を推奨しています
除菌失敗の場合
→ 抗菌薬の種類をかえてもう一度服用を開始します。
- 二次除菌までは保険適用です。三次除菌からは自費となります。
大腸内視鏡検査
内視鏡を肛門から挿入し、大腸の内部を直接観察する検査です。
ポリープや病変が発見された場合には病理検査を行い、良性・悪性の診断から治療へと移行することが可能です。
大腸ポリープには放置するとがん化する危険性のあるものもあり、直接目視にて確認し、ポリープや病変を早期発見・早期治療できる有効な検査です。
検査でわかる疾患
検査でわかる疾患
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 腸炎
- 炎症性腸疾患
検査の際の苦痛を最小限にすることに努めて鎮静剤(静脈麻酔)と鎮痛剤を使用しています
- 検査当日は、自動車や自転車は運転できません
- 検査終了後に1時間ほど別室で安静にしていただきます
保険診療による大腸内視鏡検査も行っています
- 健康診断の便潜血検査で陽性反応、再検査となった方は保険診療の対象となります。
- 症状のある方、健康診断で所見を指摘された方は結果をお持ちになり事前に受診をお願いします。
大腸内視鏡検査の流れ
検査の前日
大腸の中をきれいにするため、前日の昼食より検査食を召し上がっていただき、就寝前に下剤を内服していただきます。
検査当日の前処置
午前中の時間(約2時間半)をかけて腸管洗浄剤2ℓを飲み、排便をうながし腸の中を十分きれいにしてから検査を開始します。検査はおおむね12時頃の開始となります。
- 当院では検査前の腸管洗浄剤の服用場所を、ご自宅または院内のどちらかをお選びいただけます。ご予約の際にご相談ください。
検査後
終了後1時間ほど別室で安静にしていただきます。
お帰りが15時過ぎになる場合もございます。時間に余裕をもったスケジュールでお願いします。